Asramです。
コードがどういう感情を呼び起こすかについて、第2弾です。
1.決まったメロディにコードを付ける練習
今回は、実際にメロディにコードを付けつつ、前回よりももう少し深く掘り下げていこうと思います。
一つの決まったメロディに対し、あらかじめ「こういう感情を出す!」と決めておいて、それにふさわしいコードを付けていく練習です。
今回使用するメロディは、テキスト「コードネームと和音記号を発見するための-伴奏づけ課題101曲集-全曲範例・バス音表示付き-改訂新版-伴奏づけ総合講座1」の52番のメロディです。
52番は以下のようなメロディになっています。
また、楽譜にすると次のようになります。
ぱっと聴いた感じ、Fメジャーのキーの明るい曲が思い浮かびます。
素直にコードを付けると、次のようになりました。
楽譜は次のようになります。
2.初恋のテーマ
今回は、ちょっと切ない感じの曲にしようと思いました。
切ない感じというと、私がまず思い浮かぶのはメジャーセブンスコードやサブドミナントマイナーコードです。
それらを中心にコードを付けていくうちに、あ、これ初恋の曲だわという感じになってしまいました(笑)
曲は以下の通りです。
どうしようもない、胸の苦しみ、ドキドキ感を感じていただけるでしょうか…?(笑)
楽譜にすると次のようになりました。
以下に解説を述べます。
出だしがまずFメジャーではなく、4度のB♭メジャーになっています。
Fメジャーは明るすぎるので、一番最後の終着点に持ってきました。
また、ただのB♭メジャーではなくB♭メジャー7にすることで、明るさを和らげて美しさや切なさを表現しています。
通常のドミナントモーションのC7→Fは実直すぎるので、使いませんでした(解決しようのないもやもやを表現したいため。解決されたら困る。)
三小節目のC7はルートがEになっていて、実直さが緩和されていると思います。
最後のFに向かうコードはB♭マイナー6のサブドミナントマイナーコードを使用しました。
個人的に、この練習をやって、サブドミナントマイナーは恋のコードだと思いました。
なんというか、個人的にですけど、ため息が出るような切なさというかはかなさというか、微妙な感情が込められている感じがするんですよね。
あとは2小節目のdimコードも不安な感情を表現するうえで使えると思いました。
今後もコードが生む感情に対する理解を深めていきたいです。
お読みいただきありがとうございました。
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